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井上友庵の医療道具(3)コロンメス、ランセッタ


井上友庵の医療道具(3)コロンメス、ランセッタ

友庵は、コロンメスを1本、代6匁5分で購入予定です。写真は青洲の里所蔵の華岡流コロンメスとバヨネット型剪刀です。コロンメスは、青洲が改良し、手のひらに包み込めて指先の細かい動きが伝わるよう全体が湾曲し、はさみも柄の部分を曲げています。京都の鍛冶師青龍軒に作らせました。メスには鍛冶屋職人の刻印や、六角形の柄に装飾も施されています。 ランセッタ(ランセット)を大形(10匁)、中形(8匁5部)、小形(7匁5分)の3枚を購入しています。ランセッタは、先のとがった両刃の小さな外科用 器具で、腫物の切開などに使われます。 江戸時代の外科道具は、現代のそれともほとんど同じ形態をしていおり、江戸時代の外科道具のレベルの高さを象徴しています。... 友庵はこれらのメスを使って、西在三郎の頭部の瘤を切除したのでしょう。

江戸の医療器具については、江戸のモノづくりの調査研究活動のなかで、研究代表者 Wolfgang Michel (九州大学 大学院言語文化研究院)の「江戸時代・明治初期の輸入医薬品・医療機器の実態調査と現存資料の総目録の作成について」(2006年3月)が最も詳細で貴重な調査報告です。その中にいくつも江戸時代の外科道具が紹介されていますが、まだ未発表のものが多いので、あまり世に知られていません。以下のURLに出ています。 http://search.yahoo.co.jp/search…


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