新刊紹介:藤倉一郎『イブン・ナフィス』(近代文藝社、1000円+税)
◆医学史研究者でもこの人の業績を知る人は少ない。イブン・ナフィス(1213?~1288)という13世紀アラビアの医師である。 ◆ヨーロッパ医学史において、血液循環をめぐる研究は、ローマ帝国時代の解剖医ガレノス(129?~200?)が発表してから、その学説は、イタリアのコロ...
佐賀医人伝・諫早医師犬尾文郁
犬尾文郁(いぬおぶんいく) (文化元年?~明治三年 一八〇四?~一八七〇) 諫早領主侍医・内科医 諌早領医師犬尾文郁は、医家犬尾官吾の子として生まれた。官吾は天保一二年(一八四一)九月五日に没している。墓碑には観山了梧居士とある。文郁は、医業を父や近隣の医師田嶋牛庵に学び、...